猿八座 渡部八太夫

猿八座での八太夫の活動を紹介

公演記録

「国性爺合戦」初演

長崎県平戸市が本年度1年間をかけて取り組む「鄭成功生誕400周年記念」事業に招聘されての「国性爺合戦」、猿八座としては、栄えある初演となりました。猿八座公演企画発起人の眞崎三津子氏、平戸市文化観光商工部文化交流課長の里崎忠雄氏、そのほか担…

4回目の 新版 耳なし芳一

今年は、「耳なし芳一」を4回、上演させていただきました。新版は今年からですので、第1回めからくらべると、今回の4回目の「耳なし芳一」は、一番上出来だったように感じました。それは、開催場所の阿賀町鹿瀬の皆皆様の反応が大変よいので、うまいこと…

新版 耳なし芳一

毎年、定期的に開催していただいている「ドナルド・キーンセンター柏崎」での、本年一回目の公演は、小泉八雲原作「怪談」より、「耳なし芳一」でした。初演からもう10年が経ちます。 さて、今回は、座員の巫美麗が、薩摩琵琶の奏者であるので、芳一の琵琶…

猿八座の猿八三番叟

本年、猿八座は、新潟日報文化賞をいただきました。多くの支援者の方々に報告するとともに、感謝する会を稽古場で開きました。お忙しいところ、多くの方々のご出席をいただき誠に有り難う御座いました。 私が入座してから12年経ちますが、座員の数は、今が…

弘知法印御伝記(前三段)

ご当地の柏崎ドナルドキーンセンターの開館10周年記念において、「弘知法印御伝記」を前三段だけではありますが、演じることができたのは、誠に名誉なことと感謝申しあげます。しかしながら、一週間前程から、喉の痛みがあり、養生しても一向に良くならず…

昔話 屁っこき嫁どん

ドナルドキーンセンター柏崎の創立10周年記念公演の1回目を無事に終えることができました。リピーターが多い柏崎、今回も満席でした。ありがとうござました。さて、長く関わらせていただいているキーンセンターですが、猿八座の十八番である「信太妻」は…

短編浄瑠璃二題

新潟新発田の稽古場に合宿していると、毎晩飲むことになる。大概は、馬鹿話で終わるが、時には、そのまま演出の工夫をし出したり、道具を考案してみたり、実際に稽古をしたりと、なかなか有意義なのである。次の外題をどうするか等の座全体の方針もここで決…

おたよりをいただきました。

昨年末、新潟県浦佐の池田美術館で。人形浄瑠璃クリスマス会なるものを演じてきましたが、その時に見に来てくれた子供達からお便りがありました。驚いたことに、こども園の皆さんが、人形や三味線を手作りして、「人形浄瑠璃ごっこ」を始めたというのです。…

2021年猿八座舞台納

コロナ禍二年目の今年、公演数は、少し増えましたが、たったの5公演しかしていません。まあ、ほとんどできなかった一昨年よりはましですけれど・・・まあしかし、猿八座にとってよかったのは、「小栗判官」全段通しの制作にたっぷり時間をかけてきたことで…

説経「をぐり」

村上公演は、今回で10回目。昨年はできませんでしたが、今年は満席200名の村上市教育情報センターホールに、入場制限をかけて、150名満員御礼状態で、公演させていただきました。多くのご声援をいただき感謝に堪えません。 さて、昨年から取り組んで…

寺泊つわぶき祭り 阿弥陀胸割公演 満員御礼

つわぶき祭りにお呼びいただき誠にありがとうございました。より多くの方々に観劇いただくために、連続二回公演となりました。それぞれ40名を越える入りとなりましたこと、深く感謝申しあげます。 天寿姫が、肝を取られる所・・・新鮮なレバーが・・・見え…

ドナルドキーンセンター公演 説経をくり

2021年9月23日秋分の日。ほぼ2年ぶりの柏崎ドナルドキーンセンターでの公演が、厳重なコロナ対策の中、実施されました。 昨年は「説経をくり」の前半三段分を制作し、12月に一応の公開稽古を、新発田の稽古場でさせていただきました。今年は、制作…

2020年 猿八座 活動開始

昨年は、新潟県国民文化祭で大変お世話になりました。また、沢山の応援をいただきました。本年もよろしくお願いいたします。さて、新年を言祝いで、三番叟でスタートいたしました。小泉八雲の狢は、まあ、いわばお年玉。 柏崎ドナルドキーンセンターにて第6…

国民文化祭公演 全日程無事終了

9月21日にスタートした新潟県国民文化祭参加公演「山椒太夫」は、全9公演を無事に終えることができました。最終日は、再び柏崎のドナルドキーンセンターに戻って、公演を締めくくりました。なによりも。ご来場いただきました皆々様に御礼申しあげます。…

国民文化祭参加 山椒太夫 新発田・村上公演終了

後半の山場、二日連続公演でした。同じ場所ならむしろ連続公演はいいのですが、場所が違うと、舞台の組み立てばらしが続くので重労働です。ところで、新発田公演の会場「きやり館」は、元々料亭だった建物ですが、昔からの置屋さんが並ぶような所ですから、…

国民文化祭参加公演 山椒太夫 佐渡公演

猿八座の山椒太夫は、「山本角太夫本」を使っています。説経山椒太夫では、安寿は山椒太夫館で責め殺されてしまうのが普通の筋ですが、この本だけが、安寿を佐渡まで運びます。安寿は佐渡島でようやく母親に出会います。しかし、いったい誰がこんな話にした…

国民文化祭参加 山椒太夫 長岡歴史博物館公演

全九回の国民文化祭公演のうち、5回目までが無事に終了。長岡の歴史博物館では毎年、佐渡の真明座による文弥人形公演が行われているだけあって、観客の目も肥えております。要所要所で、的確な反応をいただき、芝居が大いに盛り上がりました。母君開眼の瞬…

国民文化祭参加公演 山椒太夫 新潟ふるさと村

東京から新潟に通う楽しみのひとつは、道々の山並みを眺めては、次の修行場を探すことだった。それに、なんといっても谷川岳を拝することがなんといっても喜びだった。今度、奈良から新潟に、飛行機で通うことになって、なによりなのは、まず富士山を拝し、…

国民文化祭参加 山椒太夫 連続9公演はじまる

新潟での国民文化祭がはじまりました。第1回目は柏崎のドナルドキーンセンター。全公演の成功と、また最終回に無事にセンターに帰ってこられるようにとの祈念を込めて「二人三番叟」で舞台を清めました。 ドナルドキーンセンターにて。 翌日は、いよいよ、…

親鸞記 初演 於三条別院

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要。浄土真宗の法要というものに初めて参加させていただいた。びっくりしたのは、合唱団がエレクトーン演奏で朗々と賛歌(・・・ここが教会なら賛美歌にしか聞こえない)を歌うのである。たとえば「真宗宗歌」は、 ふかきみ法…

親鸞記 公開稽古

いよいよ三条別院での「親鸞記」初演が近づいて参りました。新作の仕込みが大変なのは、頭(かしら)から衣装から、書き割り、小道具となにもかも、ひとつひとつ手作りだからですが、これらはほとんど西橋八郎兵衛師匠の作品です。その中でも、たいていひと…

阿弥陀胸割 瑠璃山三光寺 新発田市

久しぶりの「阿弥陀胸割」(あみだのむねわり)でした。由緒ある浄土宗のお寺で開催できたことがなによりでした。この寺には、本尊の阿弥陀三尊をはさんで上手に浄土宗の高祖である善導和尚(ぜんどうかしょう)、下手に法然さんの像が、祭ってあります。「…

第11回 村上人形浄瑠璃を楽しむ会

7年のうちに11回の開催もの開催回数を誇る会です。猿八座の最も強力なサポーターとして有り難い存在。今回も150人を越える皆様においでいただきました。誠にありがとうございました。演目は、平家女護島2段目全。一時間半みっちりですね。やるほうも…

猿八座 寺泊・髙柳公演 無事終了

9月23日(日)には、寺泊の真宗養泉寺の本堂にお邪魔いたしました。演目は信太妻と狢。 信太で泣いていただいて、狢で、大笑いをしてもらえますと、ほっとします。沢山のご来場ありがとうございました。 翌週の9月29日(土)30日(日)は柏崎市髙柳…

猿八座 ヨーロッパ公演報告 2 ポーランド編

パリから飛行機で2時間。初めてのポーランドです。ワルシャワのショパン空港に降り立ちましたが、残念ながら乗り継ぎだけ。ハンバーガーを食べる時間しかありませんでした。更に空路で、クラクフへ。 さらに、そこから、車で2時間。地方の工業都市「ビエル…

猿八座 ヨーロッパ公演報告 1 フランス編

約2週間に渡るヨーロッパ公演旅行から、無事に帰国いたしました。行き帰りの飛行機の12時間近い缶詰状態は、私のような多動児には耐えがたい苦行でありますが、連続3年目ともなりますと、多少の慣れと覚悟ができるのもでございます。なんといっても私が…

最後の山椒太夫通し狂言

猿八座高田支部の皆々様方のサポートで5年間続いた「山椒太夫」シリーズの最終回公演が、無事に終了いたしました。一日に4時間を語り通すという、二日間の苦行の舞台です。操る方も、観る方も、参加者全員が、苦行であります。しかし、これ以上の充実を感…

佐渡大慶寺 第40回門前市記念公演

春の嵐にも負けずに、「平家女護島」を勤めて参りました。文弥人形の本場で、文弥を語るのには勇気がいりますが、文弥節の師匠である久保宗香氏や真明座の川野名座長に直接聞いていただけることは、喜びでもあります。山(語る台)の真後ろに烏天狗不動様が…

新発田公演 信太妻・貉 満員御礼

新発田市の浄土宗瑠璃山三光寺での人形浄瑠璃を楽しむ会は、150名を超えるお客様をお迎えして、盛況の内に終えることができました。三光寺のご住職様ならびに坊守様、檀家の皆々様には大変お世話になり、ありがとうございました。それにしても、お昼の会…

猿八座新春公演終了

新潟大学駅南キャンパスでの猿八座新春公演が無事に終了。通算7回目を数える新潟大学主催公演は、今年も栗原隆先生のご尽力で開催することができました。改めて御礼申し上げます。 ご挨拶をされる栗原先生 「人文カフェ」のテーマ「今、子どもを考える」に…