猿八座 渡部八太夫

猿八座での八太夫の活動を紹介

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れ去られた物語 31 古浄瑠璃 大橋の中将 ③

ちゅうじょう ③ 母から、初めて父の話を聞いた摩尼王は、 「私には、父上様は居ないと思っていたのに、朝敵として、鎌倉へ連れていかれたのですか。なんと、悲しいことか。」 と、泣き崩れました。涙ながらに摩尼王は、更に母に抱きついて、 「父の形見はあ…

忘れ去られた物語 31 古浄瑠璃 大橋の中将 ②

ちゅうじょう ② 梶原源太景季は、中将殿を連れて、鎌倉へと向かうことに成功したのでした。 《以下道行き》 今ぞ、心を筑紫潟(有明海) 名残の舟に取り乗り 春風に帆を上げ 浦々島々、打ち眺め 波風に漂いて 堺の浦に着き給う(大阪湾) 堺、久しき、住吉の…

忘れ去られた物語 31 古浄瑠璃 大橋の中将 ①

古浄瑠璃正本集第1の(10)は、「待賢門平治合戦」であるが、内容的には、説経「鎌田兵衛正清」とほとんど同じであった。次の(11)は、「阿弥陀御本地」であるが、後半の三段分しか無い。(24)にも別の「阿弥陀御本地」が収録されているので、これ…

御礼 等々力不動尊 青葉まつり公演

まずは、茅の輪をくぐって、無病息災。霊験あらたか、等々力不動尊 正しくは、この様に、くぐるのだということです。三回廻って、「三る8座」と言いたいところですが、今回は、川野名さんを中心とする舞台でしたので、「吉栄座」を名乗らせて戴きました。代…

人形浄瑠璃を楽しむ会 8月 猿八座公演

山椒太夫三段組みです。越後に深い関係のあるこの物語に、一人でも多くの方々に触れて戴きたいと願っております。 ところで、お客様の感想やご要望の中に、「山別れで、逃げた厨子王は、どうなるの?」とか、「厨子王がどうやって出世したのか?」というもの…

古浄瑠璃 信太妻 あらすじ

「信太妻」は猿八座の演目の中でも公演回数が一番多い演目です。歌舞伎(芦屋道満大内鑑)でも演じられあまりにも有名なので、「忘れ去られた物語シリーズ」には入れていません。しかし、長い物語の内、演じられているのは、ほとんどが第3場の「信太の森」…

柏崎古浄瑠璃を楽しむ会 7月 猿八座公演 お知らせ

7月、柏崎公演のチラシができました。演目は、信太妻です。この「信太妻」は古説経の中心的な外題でありながら、残念なことに、説経正本が残りませんでした。猿八座が使っている正本は、延宝二年(1674年)靏屋喜右衛門板の「しのだつまつりぎつね付あべ…

猿八座 公演予定 速報

新緑が気持ち良い季節になりました。公演々の間に、古浄瑠璃集を読み進めてはいますが、中々スラスラとは行きません。又、古説経と同じ内容の外題が続いたので、訳出には至りませんでした。その間、コメントメールも戴き、拙い物語集にも読者がおられるんだ…

公演のお知らせ 等々力不動尊 青葉まつり

東京都世田谷区の満願寺別院・等々力不動尊http://www.manganji.or.jp/map.htmlの五月大祭に出演します。 *5月28日(水)午後1時30分から *演目 「山椒太夫」鳴子曳きの場 今回は佐渡「吉栄座」座長の川野名孝雄さん(主役御台)に、猿八座の西橋八郎兵衛…