2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
前回、角田川を訳出していて、梅若丸の忌日が、3月15日であるとい うことが分かりましたので、木母寺の行 事を調べた所、梅若供養は、4月 15日になっていました。旧暦で行うのでしょう。(因みに、今年の旧暦3 月15日は4月24日)しかし、4月の…
すみだ川 ⑥ 一方、もう一人梅若殿を捜し続けていた粟津の二郎利光は、四国九国と尋ね巡りまし たが、とうとう梅若殿の行方を知ることはできませんでした。ある時、利光は、大津の 辺りを捜そうと考えて、江州(滋賀県)へと向かう途中、四宮河原(京都市山科…
すみだ川 ⑤ 御台様は、梅若殿の行方を探しながら、とうとう隅田川の辺りまで辿り着いたのでした。 ここに、渡し船がありました。御台様は、 「のう、舟人。私を舟に乗せてください。」 と頼みました。舟人は、 「言葉を聞くところは、都人そうじゃが、姿を見…
すみだ川 ④ さて、梅若殿が亡くなった後、在所の人々は、遺言の通りに、道野辺に塚を築き、 柳の木を植えて、大念仏を行い、梅若殿の菩提を篤く弔ったのでした。今でも、三月十 五日には、沢山の人々がお参りにやって来るということです。(東京都墨田区堤通…
すみだ川 ③ 無惨にも粟津利兼は、がんじがらめに縛り上げられて、松井の前に引き出されました。松井が、 「やあ、利兼。俺の味方に付けば、こんなことにはならなかったものを。さて、梅若は、 どうした。自害したか。落ち延びたか。正直に申せ。」 と言えば…
すみだ川 ② それから、3年が過ぎました。梅若殿は十三歳となり、明け暮れに父是定の菩提を弔 う殊勝さです。ところが、梅若が元服するまで、吉田家を任された叔父の松井源五定景 は、この頃こんなことを考えていたのでした。 「梅若が、十五歳になったら家…
「角田川」は、能の題材でもあり、古説経時代の五説経にも数えられる程、有名な話し である。歌舞伎にも大きな影響を与えた題材であり、東京都墨田区の木母寺では現在も 3月15日から一ヶ月の間、主人公「梅若」の供養や芸道成就の祈願が行われている。 従…